PowerPoint編その2)teched.kyokyo-u.ac.jp/.../sousa/sousa2020-powerpoint2.pdf2...

98
1 情報機器の操作 (PowerPoint編その2) 産業技術科学科 多田 知正 [email protected]

Transcript of PowerPoint編その2)teched.kyokyo-u.ac.jp/.../sousa/sousa2020-powerpoint2.pdf2...

1

情報機器の操作(PowerPoint編その2)

産業技術科学科

多田 知正

[email protected]

準備

◼ 前回の演習で使用し、保存してあるファイル(ppt-enshu.pptx)を開いてください

◼ 今回もこのファイルを用いて演習を行います

2

絵を編集する方法

3

絵を自在に操る

◼ 発表資料の場合、たいていは絵を貼り付けて終わり◼ でも少しは絵をいじりたいときもあります

◼ PowerPointを「お絵かきツール」として使うことも可能◼ 「すぐ使えるソフト」の中ではかなり強力

◼ 自在に絵を操るためのテクニックを紹介します◼ 「知識をつけて楽をする」のがパソコンを使いこなすポイント

4

用語

◼ 一つだけ覚えましょう

◼ オブジェクト◼ スライド上に存在する「もの」の総称

5

文章(図形)も当然オブジェクト

オブジェクトの選択

◼ 一本釣り方式

◼ 個々のオブジェクトを直接選択する

◼ 投網方式

◼ 指定した範囲にあるオブジェクトを選択

6

一本釣り方式

◼ 選択するオブジェクトを直接マウスでクリックする

◼ 説明するまでもありませんね

7

投網方式

◼ 何も無いところからマウスでドラッグする◼ ドラッグした範囲に枠ができる

◼ 枠の中にあるオブジェクトが全て選択される◼ 完全に枠に含まれるオブジェクトだけが選択される◼ 一部でもはみ出ているものは除かれる

8

投網方式のメリット

◼ 複数のオブジェクトを一度に選択できる◼ 数が多いときには圧倒的に早い

◼ 完全に後ろに隠れているオブジェクトも選択できる◼ 後で説明します

◼ 一本釣り方式では絶対無理

◼ 投網方式は覚えておきましょう◼ 「一人前」になるために

9

オブジェクトの選択とShiftキー

◼ あるオブジェクトを選択すると他のオブジェクトの選択はすべて解除される

◼ Shiftキーを押している間は解除されない

◼ 次々に選択対象を追加できる

◼ 一本釣り,投網のどちらでも有効

◼ 既に選択したものを再度選択すると解除される

◼ 間違って選択した時にキャンセルできる

10

演習

◼ 7ページを開く

◼ 実際にさまざまなオブジェクトの選択方法を試してみる

11

図形の編集

◼ 図形の見た目を整える方法

12

PowerPointでは文章も図形の一種

図形のサイズ変更

◼ 図形の周囲の○または□をマウスで動かすとサイズが変わる

13

図形の回転

◼ 図形の上のここをマウスで動かすと図形を回転できる

14

図形の反転

15

まずここをクリック

形の修正

◼ 図形によっては黄色い○がついているものがある

◼ マウスで動かすと形が変わる

16

オブジェクトの前後関係

◼ スライド上のオブジェクトには前後関係があります

◼ かぶると後ろのオブジェクトは見えなくなる

17

一番前に持ってくる

◼ 右クリックして「最前面へ移動」

◼ 逆に「最背面へ移動」もできる

18

隠れたオブジェクトを前に出す

◼ 完全に後ろに隠れてしまったオブジェクトを前に出すことができます

◼ 投網方式で目的のオブジェクトだけを選択◼ 枠線が表示される

◼ 表示された枠線の上で右クリック◼ メニューから「最前面へ移動」を選択

19

演習

◼ 8ページを開く

◼ 長方形の中に「長方形」と文字を入れる◼ 右クリックして「テキストの編集」

◼ 文字の色を黒にする

◼ りんごをひっくり返す

◼ 左右反転している缶を元に戻す

◼ 立方体を右のように変形する

◼ ハートの後ろに隠れているものを前に出す◼ ハートは動かさないこと

20

オブジェクトの整列

◼ オブジェクトをきれいに並べる

◼ ちまちまと手でやってはいけません

◼ こういう仕事こそパソコンにさせないと

21

オブジェクトの整列

22

まずここをクリック

頼れる整列メニューたち

左揃え

◼ オブジェクトの左端をぴったり揃える◼ 最も左にあるオブジェクトが基準

◼ 「右揃え」「上揃え」「下揃え」も同様

23

左右中央揃え

◼ オブジェクトの中央をぴったり揃える◼ 選択したオブジェクト群の中間が基準

◼ 「上下中央揃え」も同様

24

上下に整列

◼ オブジェクトの上下の間隔を均等にする◼ 両端(最も上と下)にあるオブジェクトが基準

◼ 「左右に整列」も同様

25

整列を行う際の注意

26

整列を行うときは要チェック!

通常は「選択したオブジェクトを揃える」をチェックしておく

このように「スライドに合わせて配置」になっているとろくなことがないので要注意

なぜこんなものがあるのか?

◼ オブジェクトをスライドのちょうど真ん中に置きたい場合

27

「スライドに合わせて配置」をチェックして「中央揃え」を行う

ただし実際に使うことはまずありません

複数のオブジェクトを整列する場合は必ず「選択したオブジェクトを揃える」にしておきましょう

演習

◼ 9ページを開く

◼ 緑の丸を横に整列し,等間隔に並べる

◼ 赤の四角を縦に整列し,等間隔に並べる

◼ 丸と四角の間隔を広げる

28

グループ化

◼ 複数の「もの」を1つにまとめる

◼ 右クリックして「グループ化」

◼ ばらばらにするには「グループ解除」

29

演習

◼ 10ページを開く

◼ ロボットを立たせてみる

◼ えらいことになるのを確認

◼ ロボット全体をグループ化する

◼ もう一度立たせてみる

30

塗りつぶしあれこれ

◼ ここで塗りつぶしについて詳しく見てみましょう

31

塗りつぶしなし

◼ 塗りつぶしをしない(枠線のみ)

32

単色

◼ 一つの色で塗りつぶす

33

透過性

◼ 図形を半透明にする

34

グラデーション

◼ 色を滑らかに変化させる

35

グラデーションの種類

36

線形 放射

四角 パス

グラデーションの方向

◼ グラデーションの開始点と進行方向を決める

37

線形の場合

放射の場合

分岐点

◼ グラデーションの中継ポイント

38

線形の場合

分岐点1(0%:赤)

分岐点2(50%:黄)

分岐点3(100%:緑)

各分岐点の場所(開始点からの位置)と色を指定次の分岐点の色まで滑らかに変化

分岐点の編集

39

分岐点を動かす

分岐点1(0%:赤)

分岐点2(70%:黄)

分岐点3(100%:緑)

分岐点を増やす

分岐点1(0%:赤)

分岐点3(70%:黄)

分岐点4(100%:緑)

分岐点2(40%:青)

演習

◼ 11ページを開く

◼ 正方形に下のようなグラデーションを設定する

40

テクスチャ

◼ 図形の中に画像を貼り付ける

41

テクスチャに使う画像の選択

◼ ファイル

◼ 貼り付ける画像ファイルを選択

◼ クリップボード

◼ 直前に「コピー」したものを貼り付ける

◼ 図形

◼ クリップアート

◼ 画像

◼ クリップアート

◼ 貼り付けるクリップアートを選択

42

画像の貼付け方の指定

◼ 画像を「拡大する」か「並べる」かの選択

43

演習

◼ 12ページを開く

◼ 青い図形を右にある顔で塗りつぶす

44

「絵を極める」ための小技

45

絵をすばやく作る

◼ PowerPointで絵の入ったスライドを「すばやく」「きれいに」作るために知っておくと便利な技を紹介します

46

オブジェクトを思い通りに操作する

◼ 初心者の人の悩み◼ 思った場所に移動しない

◼ きれいに並ばない

◼ 思うように変形できない

◼ 大きさがバラバラ

◼ コピーが面倒

◼ オブジェクトを素早く思い通りに操作する方法をマスターしましょう

47

オブジェクトの移動

48

キーボードの活用

◼ 位置の微調整にはマウスでなくキーボードを使いましょう

◼ 選択した状態で「矢印」キーで移動

◼ 水平(垂直)に動かせるのがメリット

◼ マウスだと真横に動かそうとしても上下にずれることがある

49

微妙に移動

◼ オブジェクトは通常大ざっぱに移動する◼ 位置の微調整ができない

◼ 「Alt」キーを押しながら動かすと,オブジェクトがじわじわと動く◼ 位置の微調整ができる

◼ キーボードの場合は「Ctrl」キーを押しながら「矢印」キーを押す

50

演習

◼ 13ページを開く

◼ 真ん中にある黒い●(見えないですが)をマウスで少し左に移動する◼ 三日月ができることを確認

◼ 三日月をできるだけ細くする◼ ある程度以上細くならないことを確認

◼ 「Alt」キーを押しながらマウスを動かしてみる◼ 三日月が究極に細くなることを確認

51

オブジェクトの変形

52

微妙に変形

◼ オブジェクトは周りのオブジェクトに合わせて変形する◼ 2つのオブジェクトの大きさを揃えるときなどは便利

◼ 形の微調整をするとき困る場合が

◼ 「Alt」キーを押しながら動かすと,オブジェクトが回りのオブジェクトに関係なくじわじわと変形する◼ 形の微調整ができる

53

演習

◼ 14ページを開く◼ 上の図形のここをマウスで左右に動かす◼ 下の図形と大きさが重なるときだけくっつくような動きをすることを確認◼ 縦の点線が出る

◼ 「Alt」キーを押しながら同じ操作をしてみる◼ 下の図形と関係なく変形できることを確認◼ 縦の点線が出てこない

54

便利な「Shift」キー

◼ 図形を変形するとき「Shift」キーを押しながらドラッグ

◼ 図形の形は変化せず大きさだけが変化する

55

演習

◼ 14ページのままで

◼ 上の図形のここをマウスで上下左右に動かす

◼ 変形の仕方を確認

◼ 「Shift」キーを押しながら同じ操作をしてみる

◼ さっきとの変形の仕方の違いを確認

56

最初に図形を描くとき

◼ 「Shift」キーを押しながらドラッグ

◼ 「その図形の基本形」が作れる

◼ 正方形,円,正三角形,立方体など

◼ 直線は「垂直」「水平」「45°」のいずれか

57

複数オブジェクトの変形

◼ 初心者によくあるパターン

◼ 一度に全部作ってしまう

◼ あとで1つずつ調整

◼ 面倒な上に結果がバラバラ

58

1つずつ調整

複数のオブジェクトを一度に変形

◼ 複数のオブジェクトを選択して,そのうちひとつを変形

◼ 全てのオブジェクトが同じように変形される◼ 大きさや形がばらばらにならない

59

もっと良い方法

◼ まず1つだけ描く◼ 全体の雰囲気を見るためにとりあえず複数置いておくのは可

◼ 1つだけ完全に調整をする◼ 大きさの変更◼ 色の変更◼ 形の変更

◼ 完成してからコピーする

60

演習

◼ 15ページを開く

◼ すべてのオブジェクトを選択

◼ すべて選択されている状態でひとつだけを変形してみる

◼ 全部が一度に変形されることを確認

61

オブジェクトのコピー

62

コピーを手早く行うには

◼ 今でも「コピー」&「ペースト」ですか?

◼ マウスでせっせと

◼ キーボードを使う

◼ 「Ctrl-C」(コピー)「Ctrl-V」(ペースト)

◼ もっといい方法があります

63

イケてるコピー方法(その1)

64

「Ctrl」キーを押しながらドラッグ

離すとコピーされる

普通の方法よりはるかに快適

実際にやってみればわかります

イケてるコピー方法(その2)

65

マウスの右ボタンを使ってドラッグ

ここをクリックするとその場にコピーされる

ボタンを離すとメニューが出る

一手間余計にかかる代わりに片手だけで操作できる

演習

◼ 16ページを開く

◼ 栗まんじゅうをコピーして100個以上にする

◼ 面倒になったらGoogleで「ドラえもん 栗まんじゅう」で検索

◼ 増やしすぎるとPowerPointが重くなったり落ちたりするので注意

66

わりとどうでもいい機能

67

ワードアート

68

ワードアート

◼ 図のように装飾できる文字のこと

69

ワードアートの挿入

70

種類を選択文章を入力

ワードアートの設定

71

ワードアート上で右クリック

「図形」と同じ設定が可能

ワードアートを変形する

72

先ほどの設定画面は「図形」と共通

ワードアート特有の設定はできない

演習

◼ 17ページを開く

◼ 下のようなワードアートを作る

73

ワードアートなんてない

◼ PowerPoint には「ワードアート」なるオブジェクトは実はありません

◼ 先ほどの操作で出てくるものは単なるテキスト

◼ あらかじめちょっと装飾されているだけ

◼ 通常の文章も,ワードアートと全く同じように装飾が可能

74

やりすぎ注意

◼ 派手な文字が読みやすいとは限りません

◼ 装飾しすぎ

◼ 使いすぎ

に注意しましょう

75

フリーフォーム

76

パワポでお絵描き

◼ パワポでは図形を組み合わせて絵を描くことができます

◼ 「でも丸とか三角みたいな単純な図形しかないからなあ」と思っていませんか?

◼ 実はパワポは「どんな図形」でも描くことができます

77

フリーフォーム

◼ パワポお絵描きの最強アイテム

78

これ

最強アイテムのイメージ

フリーフォームの使い方

◼ クリックすると点が置かれる

◼ ダブルクリックで終了

◼ 閉じた図形も開いた図形も描ける

79

演習

◼ 18ページでフリーフォームを使って見本のような図形を描いてみる◼ 形は適当で良い

80

https://www.udiscovermusic.jp/stories/axe-attack-flying-v

見本のモデル

フリーフォームの威力

◼ これだと比較的単純な図形しか描けない

◼ フリーフォームの本当の力はこんなものではありません

◼ 描いた図形を右クリック→頂点の編集

81

頂点の編集

82

黒い点を動かすと頂点が移動

白い点を動かすと線が曲がる

フリーフォームの練習

◼ フリーフォームの使い方をマスターするには,実際にいろんな図形を描いて見るのが一番です

◼ すでにある図形の上に全く同じ図形を描く練習(トレース)をしてみましょう

83

演習

◼ 19ページを開く◼ フリーフォームで下の図をなぞっていく

◼ 黒い■のところを順にクリック◼ どこから始めても良い

◼ 最後の■のところはダブルクリック

◼ できた図形をクリックして,「図形の塗りつぶし」→「その他の色」をクリック

◼ 透過性を0%→90%にする◼ 図形を右クリックして,メニューの「頂点の編集」を選択◼ 頂点(黒い■)をクリックして,出てきた白い□を下の図の□の位置

に合わせる◼ すべての頂点について同じ操作を行う◼ すべて終わったら「レイアウト」→「タイトルのみ」を選択

84

利用上の注意

◼ フリーフォームは何でも描ける強力なツールです◼ その気になればドラえもんでもアンパンマンでもサザエさんでも描ける

◼ ですが,実際プレゼン資料を作っているときにこんな絵をちまちま描いている暇はありません

◼ どうしても変わった形の図が欲しい時に限ってピンポイントで使うようにしましょう

85

フリーフォームで描いたドラえもん

アニメーション

86

アニメーションとは

◼ スライドがジュワジュワと出てきたり

◼ 文字がシャキーンと出てきたり

◼ 図形がぐりぐり動いたり

する機能

87

よく言われる「アニメーションの役割」

◼ 聞き手の注目を集める

◼ インパクトのあるアニメーションで聞き手を引き付ける

◼ 説明をしやすくする

◼ スライドの内容が少しずつ順番に表示される

◼ 聞き手は今表示されている内容だけに集中できる

88

そうですか?

◼ 大して変わらないと思いますけど

89

アニメーションの「実際の」メリット

◼ 場が和む(?)◼ ちょっとしたどよめきが起こる(かも)

◼ 「へーPowerPointでそんなのできるんだ」◼ でも最近はみんな知ってるので「あーはいはい」という感じ

◼ 初心者アピール◼ アニメーションを多用するのは発表の初心者と相場が決まっています

◼ 「あーこの人は発表慣れていないからあまり厳しく突っ込むのはやめておこう」

◼ 発表後の質疑応答がマイルドに(?)

◼ せいぜいそんなところです◼ 「アニメーションのおかげで発表がわかりやすくなる」なんてことはありません

90

というわけで

◼ プレゼンにおける効果的なアニメーションとは

91

そんなものはありません

アニメーションのデメリット

◼ 効果はその場限り◼ 後で資料として見るときは動きません

◼ 表示に時間がかかる◼ アニメーションが動いている間待たされる

◼ 段取りを覚えないといけない◼ どのスライドでいつクリックするかをいちいち覚えておく必要がある◼ アニメーションを開始するため

◼ スライドを変えようとしてアニメーションが起動して焦っている人をたまに見ます

92

アニメーションの(最大の)デメリット

◼ 準備に時間がかかる

◼ どのアニメーション効果を使うか迷う

◼ それぞれのオブジェクトにアニメーションを設定

◼ プレビューして効果を確認

◼ タイミング、速さ、動きを調整

93

印象に残る?

◼ 「アニメーションで印象に残るプレゼン」なんて言葉にだまされてはいけません

◼ せいぜい「アニメーションが印象に残るプレゼン」でしかない

◼ プレゼンテーションで最も重要なのは「内容」と「構成」です

◼ アニメーションに凝る暇があったら発表そのものをより良くすることに時間を割くべき

94

嘘だと思ったら

◼ これまでの他人の発表を見て◼ アニメーションのおかげで分かりやすかった

◼ あそこがアニメーションになってたら良かったのに

と思ったことがあるかを考えてみてください

◼ もし思いつくようならアニメーションを使ってみてもいいのかも知れません◼ ただし、準備にかける時間に見合うだけの効果があるのかどうかを良く考えたほうがいいです

95

ただし

◼ 私はアニメーションは使わないのでよくわかりません

◼ なので解説も演習もありません

96

すみませんがこの人に聞いてください

おしまい

97

課題

◼ Webページの課題ファイル(kadai3.pptx)をダウンロードしてください

◼ Webページの見本(kadai3-mihon.pdf)を見ながらそれぞれのページの課題を行ってください

◼ けっこう難しいです

◼ 全部できなくても構いません

◼ できる範囲でがんばってください

98